似合う色と似合わない色は、なぜできるのか?
あの人が似合うのに わたしは似合わない。とか
もっと似合う色を見つけたい。とか
似合うってどういうこと?
とか 疑問に思いませんか?
さて、まずは
Q、色はどうして見えますか?
何があるから色は見えるのですか?
基本中の基本として 色の見えるしくみについて考えてみましょう。
私たちには
○ 物を見る眼
○ 物体
○ 光
がないと色は見えません。
目が正常か?
※色弱色盲の方は残念ながら私たちの見える色とは違う色に目に写っています。
物がなければ色は見えません。
そして光、たとえば太陽光、と白熱電球では 同じ色は違って見えます。
洋服屋さんの中で見た色と 外へ出て見た服の色は 微妙に違います。
では次に
Q、私たちの眼は何色くらい色を見分けられると思いますか?
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たとえば 植物の緑色を考えてみましょう。
新しい葉っぱと古い葉っぱ
日光が当たっているところと当たっていないところ
新しい葉っぱと古い葉っぱ
葉脈
虫が食ったところ など
同じ葉っぱで 何色もの違った緑色を見分ける能力を私たちは授かっています。
それはじつに多い数
750万色から1000万色と言われます。
糸を紡ぐ工場に勤める昔の女工さんたちは
同じ黒い糸だけでも何十種類にも分けることができたそうです。
人間の能力はすばらしいですね。
ただ わたしたちは先ほど見た色と同じ色を記憶するのは難しいと言われます。
たとえば 「今、目の前で見せられた同じ色の服を探してきなさい」といわれても
まずは 光の色が違うことも手伝って 色を記憶することは難しいそうです。
そして目には錯覚する機能も一緒に持ち合わせています。
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同じ絵の中に 老婆と貴婦人が存在していますが
私たちは 頭の思い込みでそのだまし絵の違いをすぐに読み取ることが苦手とされます。
さて すべての色は 色相、明度、彩度によって構成されています。
✴︎色相は 赤、緑、青のように色の違いを色相といいます。
たとえば ピンクと赤、オレンジと茶色は色相が同じです。
赤や紫は色相が近いし、赤と緑は色相が全く違います。
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色環表を見ていただいて輪っかの反対側を補色と言います。
つまり 色相が真反対の色です。
✴︎明度は明るさのことです。
水色は青よりも明度が高く、
ピンクも赤よりも明度が高いです。
ワインレッドは赤よりも明度が低い色です。
つまり白黒テレビでみて モノトーンの色の濃さが明度の低さです。
✴︎彩度とは 鮮やかさのことです。
鮮やかな真っ赤とくすんだえんじ色では真っ赤の方が彩度が高いです。
また 同じく真っ赤とうすいベビーピンクでは 赤の方が彩度が高いです。
私たちの眼は この色相、明度、彩度のバランスで成り立つ色の見え方のちがいによって
目の錯覚によって 似合う色と似合わない色を感じてしまいす。
例にとっておみせします。
バックの上の三角形は もともと同じ色をはってありますが
じつはわたしたちの目の錯覚で、三角形の色が違って見えてしまいす。
色相対比
青い色のバックの上の三角形の方が黄色っぽく見える。
黄緑のバックの上の三角形は青色っぽく見える。
補色対比
☆
バックに来る色と前の三角の色の補色に近い方がより三角が鮮やかに映ります。
でも実は上の三角形は同じ色をはってあります。
明度対比
☆白の上の方が暗く見える。
日に焼けた人や黒人の歯の色はより白く見える。
彩度度対比
☆
オレンジ色の上の方がくすんで見える
背景が鮮やかだと 前の色はくすんで見える。
※ まわりがとびきりの美人ばかりだと私のそんざいがかすんで見えてしまう!
って感じでしょうか?(笑)
ほかにも対比はありますが まずはベースのものです。
こんな風に 目の錯覚で違う色に見えたりすることで
実際に人の持つ目の色、髪の色、肌の色のバランスで
似合う色や似合わない色が出てきてしまうのです。
4Seasonal Color Systemは シンプルな統計学です。